春なんだったらラッタター/人間
辛抱堪らんな溜まったまんまだったわ私、ラッカーでも浴びたかのようにして息苦し、
ほら空!
見ててね、荒れてる雲の鱗粉が乱交してんだわ正午っから馬ッ鹿。
ずりい、ずりいのね。
で、
痺れた豪雨ん中に突っ立っているのが影だったら、
地下鉄入口から溢れ出る疲労色の泥と相俟ってミミズだって虹になるわラッタター。
はぁ・・・
白骨化してる目盲花に寄り掛かってでもいいから、
血色良い指が鷲掴む葉っぱと原っぱで一緒くたに落ちる淡く波紋広げる融ける揺らめく蒸気の、
滲み方に感心してみるといいと思うの。
そのー、
瞬間に琴線が濡れ鳴る闇、ラッタター。
簡単だった、
一本二本って像が駆け抜
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