突発即興詩会ログ(01/07/2006)/遊羽
 

誰もが願いを口にも出さず
静寂の時の上で 静かに流れていきます
曇天の雲の向こうで
誰が見届けるでもなく
新たな輝きとなって瞬き
一瞬 願いは叶ったかのように見えます

この世界のどこかで雲のない場所があるのなら
きっとそこから見上げた空は
集められた願いで輝いているのでしょう


「宴の夜」(けんご)

あれはもう随分昔
江藤君と京子さんと3人で
飲んだなあ
僕なんてビール1杯で赤くなってしまう下戸なのに

酔った京子さんはいつもらしく淡白で
色気のありそうな なさそうな笑顔だった

みんなどこへ行ってしまったんだ
夏の汗がびっしょり残るだけの味気
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