続きの雨/LEO
物語の終えた本を
閉じると同時に
欠伸をひとつ
いつの間にか外は雨
こんなに近く
ガラスを滑る雨に
今更気づいて
覗いてみたのは
深い夜
明けること
わかっていても
朝はまだ見えない
巡り巡らせ
尽きることのない
その中へ、
「思い」なんて
話上手じゃないけれど
独り言は得意で
声にならない呟き
雨だけに聞かせる
瞬くのと同じはやさで
上手に糸を手繰り寄せ
膝をかかえて丸くなる
こうやって眠る癖は
いつからだろう
繭になって
生まれかわる
わたしはわたしで
あしたはあしたで
また雨‥
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