やけくそのうた/井上しん
どうせもう少ししたら何となく落ち着いて
大それたもんでもないことなんてすぐに忘れてしまう
全部月曜日の朝に変わっちゃう
まっぴるまに堂々とビルの隅っこに小便ブチまけるようなもんだ
どんだけみっともなくたって
そこにそれがあった事実なんてすぐにみーんな蒸発する
オレも小便と何もかわんない
そんなもんさ
しかし何だってオレはこんなこといちいち口にするかって?
何かそれすらも感じないまま
近い内に死んじゃうんじゃないかって考えちまうからなんだな
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