週刊ジョック/瓜田タカヤ
、恐山には26歳のイタコがいるという。
ちなみに口寄せ(死んだ人間と話が出来る)は思ったよりも安く
3000円であった。
ぜひとも彼女にあって、大切な人
(ホークウォリアーか岩手のおじいちゃんか)
を下ろしてもらい話を聞いてみたいものだ。
イタコの口寄せは嘘だ。
トランス状態を自分で作り出して
死者を降ろした気になっているだけであろう。
しかし、そのようなしきたりがこの津軽の山奥、恐山にて行なわれた歴史というものに
言い知れぬ柔らかい悪夢のような、塗りこめられた絶望の光を感じる。
真夜中、吹雪の山中でささやきあう津軽人の生活というものは
そういう「何か」
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