狂ったように笑う/
彰
耳を澄ましてしまえば
その囁きが
意味となって
ぶつけられるから
凪いだ海を見つめても
山の端の落日を見上げても
溢れるように
言葉を紡いで
狂ったように笑って
始まりばかりが尊く
積み重なるはずの
僕らの永遠は
捨てられ
忘れられる為だけに
残されてゆくから
わかっていても
欲した言葉以外に
聞きたい声はないから
遮るように笑っていよう
戻る
編
削
Point
(2)