狂ったように笑う/
 
耳を澄ましてしまえば
その囁きが
意味となって
ぶつけられるから

凪いだ海を見つめても
山の端の落日を見上げても
溢れるように
言葉を紡いで
狂ったように笑って

始まりばかりが尊く
積み重なるはずの
僕らの永遠は
捨てられ
忘れられる為だけに
残されてゆくから

わかっていても
欲した言葉以外に
聞きたい声はないから
遮るように笑っていよう
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