ガールズ トーク/しいこ。
意気地が無いんだわ」
もう一人も言いました
「怖いんだわ 飛び込んでいらっしゃいな」
「男らしくない」
中でも一番まつげの長い少女の一人も言い出しました
僕は少しのけぞって
言い寄る彼女たちに
どう答えようか 悩んでいました
其の間にも少女たちは
なんだかんだと文句をつけて
其の答えを 引き出そうと僕をせかすのです
『ねえ! 結局どのこがいいの?!』
まだ 未成熟な身体と
細長い手足をバタバタさせてハダカノ少女たちが苛々して言うのです
僕が考えあぐね
悩んでいると
「あーん もういい!!」
「いくじなし!」
「し−らない!」
「ぷん。」
「……。」
とひとりづつ順番に ふいっと
後ろを向いて 部屋を出ていってしまいました。
「ああああああ…」
「あ」としか言えない僕は
彼女たちを止めるすべをもちえませんでした
だから仕方が無いので
言い知れぬ後悔の念を
ベッドの中で
抱えるのでした
さて
少女は何人 いたでしょう?
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