暗い日曜日/六崎杏介
夜明けに陽気な娼婦達の話し声で私は今日も目覚めた
部屋の窓からカテドラルの朝の鐘が鳴り響き、私の紙幣は天使の羽として収穫された
振り返ると机上では枯れたバラのラブレターの束に燐寸で繰り返し火を付ける燐寸の
無数の赤眼が私の運命を予想し炎上させる、荒野のアザゼルの浴槽の為の援助に
仔山羊がギヤマンの鐘で溺死に並ぶ小屋の鍵は燃え上がる私の机上の銀河の上のアベルが
食べる為にプロミネンスに隠し化粧をしている、天使の射る矢が腫れる病の娼婦にハレルヤを叫ばせ
ヴァースを背に飛び去るとコンパスが猿とコンコルドを突き刺し大団円をコールさせ
私は岩塩の海に轍を残しながら観念して神が産み出した膿を啜り
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