突発即興詩会ログ(25/06/2006)/遊羽
「ラピスラズリ」/遊羽
祈りを寄せ集め
いやと言うほどつめこんで
これでもかこれでもかと
凝縮し
誰かの掌の上
転がされている
長い長い時間をかけた想いも
莫大な犠牲の上に成り立つ想いも
夜の雨のようなやるせなさと
涼やかな色彩に身を固め
誰かの掌の上
転がされている
想いのすべも祈りの言葉も流した涙の数も
深く深く深く深く深く
気が遠くなるほど深く
鮮やかな色彩の奥底へと
次々に凝縮されていく
次々に込められた祈り願い
それに伴う言葉やため息
全てを統べて一つにあつまった一つの塊が今
誰かの掌の上
転がされている
「最後の晩餐」
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