回転扉/仲本いすら
のは、人生というものに似ている気がするのだ。
生きているかぎり、ずっと歩き続ける、歌い続ける僕たち。
回り続ける回転扉、そして金具の悲鳴。
出たい時、出たいタイミングでその扉からぱっと出て
それがもし、人生を終えるタイミングだとしたら?
あの半回転ほどの回転で、人生をあきらめ
そして、人生をビヨンドしようとしている
そんな光景だとしたら?
そうだとしたら、六本木ヒルズに通う人たちは全員自殺者と言うことになってしまう。
そんなことになったら大変だ。よって、回転扉=人生というのは、ただの空想となる。
(ハナっからわかりきっていたことだが)
しかし、もしもどこかのファンキーなパラレルワールドの住人や
全身緑色の侵略者などが、その回転扉を「人生」に変えてしまったとき
あなたは回転扉から、出ることができるだろうか?
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