噛み応えのある/狩心
層増して、
自己表現しなくては居ても立っても居られなくなる、押し潰される存在
根拠の無い才能を信じている、小さな毛虫
僕は自分が消えて無くなりそうになったら、急いで煎餅を口にくわえる
煎餅をバリボリバリボリ食べると、少しずつ自分が舞い戻ってくる
それでも駄目だったら、面白い言葉を口の中に放り込む
時に、大好きなあの人を口の中に放り込む事もある
僕は自分の顎の力を信じている、放り込まれたものは片っ端から、
歯で噛んで噛んで味を確かめる、腐ってはいないか、毒は入っていないか、
それとも、体が喜ぶほど健康的でとても美味しいのか、愛情が込められているか、
内に取り込んだり、外に
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