あおぞら/鈴木(suzuki)
 
かぜのそら

青くひろがる窓を開ける

ごぉうと音を立てて

吹きすさぶ春風にのって見上げる空が

ただ悲しいくらいに広くて

痛いくらいに胸が嬉しくて

にんげんである自分が

(無性に)

溶けこめない甘い絶望が胸に満ちて

しきる窓をとじて閉めた
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