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日記帳に日々を組み込む
折れた紫陽花の花々が朝露に香る
雄弁に人々の虚ろな影を語る気がして
気が付けば真夜中
退屈が織り成す誰にも見えない戦闘服で
エアガンを撃ち鳴らす少年
飛び立つ鳥の色彩に心を奪われた日々
六月だった
紫陽花は歳月を重ね
もうすぐ枯れようとしている
退屈な日記帳に従っている毎日
今日も詩人は心にもない物語を詠う
『俺達は心にナイフを隠す世代じゃ無いんだよ』
ああ、その通りだ兄弟
何か失うほど沢山の荷物など
「はじめから」
日付だけ書かれた日記
意味も無く笑い転げるブラウン管と
熟れた果実を喰らう鳥達
もうすぐ彼等も我が仔を授かるだろう
「無いのだった」
誰かに背負わせるべき感情なんて
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