流星〜スプートニクの最後〜/マオイ
 
地球生まれの幾多の衛星
役目が終わればただのゴミ
一人地球を見下ろし考える
「孤独だ」
せめて地球の大地で眠りたい
一人切なく夢を見る
無理を承知で地球の大気に体当たり
地球に降下を試みる
「一人はやっぱり寂しいよ」
大気の壁は厚い
体は大気の摩擦で真っ赤に燃え
数秒間で燃え尽きた
夢はやっぱり夢だった
今日もまた夜空の下
人は流星を見て願いを託す


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