太陽の下/
でこ
わたしはこの広大な大地の末端にすぎない
空を目指して大きく強くならなければ
いつか刈られてしまう枝葉にすぎない
でも枝が幹となるにつれ
支えるものが増えていって
その重みに耐えきれず
ポキリと折れてしまうこともある
ならばわたしは枝葉のままでいよう
たとえ嵐の中であろうとも
宙を舞って地平線を見渡せる木の葉でいよう
たとえ刈られたとしても
雪の下で遠い春を待つ小枝でいよう
太陽が照らそうとするのは幹じゃない
葉緑体を敷き詰めた緑の一葉だ
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