素直に幸せ/蟻
くもの巣めぐる早朝
空気のよどみは少なめで
梅雨に心濡らしながら。
夜中、俺の置いてった
灰皿代わりの酒瓶
寂しいから見てるよなんてメール
どうでも良いや自分のことなんて
一瞬の気の迷いでもそう思える
くさい言葉並べてる俺は
なんかいつもと違うけど
そんなんもどうでも良いや
だって幸せなんやもん
そんだけで十分
人の気持ちはペンキみたいに
落ちやすいものですか
人の気持ちは波打ち際の
足元の砂浜みたいに
流されやすいものですか
それでもこの一瞬が光り輝いてらぁ
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