『日差し色』/シュガー・ソレイユ
 

  窓の網目の向こう側


  揺れる緑

  ブランコの白

  減りゆく隙間から

  時間を走る

  自転車の銀


  今日の内側は

  青い空のおかげで

  少し透明

  目に見えない湿度で

  少し上気する頬


  生きることを讃えた

  トマト色のワンピースが

  目の前をいく


  振り返った笑顔は

  何ものにも替えがたい

  眩しい黄金色

 
  手をかざして

  目を細めても

  鈍ることのない 生命の色



  




  

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