夜に見る雲 月に咲く花/プル式
 
月の影は悪戯に 遊ぶ心をけしさらう

夜気の味なら心まで 味わう思いを流しさる

夜の花というものは 香りで人を貶める

夜風の心地が分かるなら あんこの心もわかりょうか

見えない雨に残るのは さわさわと降る雨の音

音の世界に遊ぶのは 小さな夜の話し声

背中に触れるぬくもりは 小さなあんこの胸だろか

風に運ばれ届くのは 微かに香る洗い髪

思い出しては色あせる 口付けの味と恋の味

ため息つく度空をみて 眠る事さえ儘(まま)ならず
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