眩暈/
蓮見
途切れた夏の感触
暑さにのぼせて
不意打ちをくらう
手を伸ばした先に
何があるのか
届かない光が
闇なのかどうかも
揺らぐ想いが
邪魔になる
誤魔化しただけの
答えの
蓋を開けたら
空っぽなんじゃないかと
まだ開けられないまま
この暑さのせいにしたいと
ずるいことを考えた
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