虚空/
裕
光射す彼方を目指して 僕らは地図を読む
遠く 高く 鳥の声が響き 出口の風が流れてくる
考えては駄目なのだ
ただ思うように
いや
思うよりも早く手を伸ばさねば
僕らはいつまでも取り残され 呆けてゆく
発光する鳥が空を羽ばたき
たなびくように キラキラと輝くひとすじの雲
ああ 世界の始まりはこうやって告げられるのだ
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