書けない理由(mixiより転載)/佐々宝砂
昨日チャットしながら書けない理由について考えていた。書けない理由は明白だ。書くと誰かを傷つける気がして怖くて、それで書けないんである。しかし何を書いても誰かを傷つける恐れは常にあり、単なる冗談書いてもそれを真に受けて(無関係なのに)傷つく人はいるわけで、そんなこと気にしてたらきりがない。
誰かを傷つけずに書くのは、すべてのイキモノを殺さずに生きるのが不可能なのと同じくらいに不可能なことなんである。ほんまに言葉で傷つけるのがイヤなら、私は沈黙の行をやらなきゃならぬ。そしてそれもやっぱり無理なのだ。私に黙れっていうのは、私にモノ食うなってのと同じくらい無理。
ってことは、私は常に誰かを
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