部屋にて/
シホ
額ぶちを
ばさりと
鳥が斜めに横ぎった
びくりと
骨ばった視線の止まる
瞬間
空腹も満腹も
傷口もかさぶたも
窓の光に
照らされる
額ぶちの向こうからの光に
もはやここしか
始末のつくところはないのだ
日も沈めば
断食ごっこも終わり
手のひらの生命線が
にょきりと
のびる
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