瞳/umineko
 
やさしくなれたら
いいよね
あなたが
私を忘れても

毎日は確かにあなたに降って
私は
わるい私だったと思う
あなたに

覚えていてくれなくてもいいよ
ぜんぜん
ただ
すべてがほんとうだったと

水族館で
立ち止まらなくてごめんなさい
私はいつも急いでいたから

なんだってよかったんだ
そこがただの河原でも
キャンプファイヤーの残り火の
すすけた石でも

あなたがそのふたつの瞳で
私をささえてくれたこと
ずっと
ずっと覚えてる

私は今
糸の切れた小鳥のようだけど
それを
あなたのせいにはしたくないから

眠れない夜を幾度明かしても
私は大丈夫

あなたの瞳があると信じて

信じて
 
 


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