『赤い半月』/
シュガー・ソレイユ
赤い半月は
ひと食らう
赤子声の猫が呼ぶ
後生だからアタイを呼ぶな
小さく震えるのは
アタイ・・・
夜に紛れて見える風
木々のキシミ
あんさんも仲間に入れてあげよう
黄色い声
浅黄な想い
赤い月の口が食らう
嫌だ
イヤだ
と 手を伸ばせば
先が無い
指先の無い
行き先の無い
赤い月が包むから
首を喪う
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