汚辱に塗れた人々の名/
静山和生
私たちという根を
しみ込ませ
あなたは幹
酷薄な森の開かれ
与え続けることの
疲れ果て
それでも
それゆえ葉は
奪うことさえ
いとわずに
雨
陽光と
静謐な果肉の
連鎖を断ち
それ
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