メロディアス ドロップ/
あめ
雨が病んだ午後
嘘を吐いてひとり外に出て
散らばる足音と車輪に跪く
ひとり
熱に浮かされる様に
ひとり
裸足の儘でペダルを踏むんだ
信号無視した無彩色の車が
ハンドルを掠めるひとときまるで平気さ
それなのにコンビニ前明るい水たまりの下で
たむろした高校生にはやわらかく怯えてみたりする君は
わたしが欲しかったのは雨に濡れて流れる時間
いつもそう呟いて眠る、
君と
同じメロディを口ずさんで僕は
止んだ雨と数える地面の狭間
、が
愛しい。
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