夏の、訪れ/
LEO
夏にまだ
無防備な肌を
焦がして太陽は
隆起する分厚い雲に
たちまち覆われた
焼けたアスファルトに
水玉の模様を描き始めた
大粒の雨
それもまた
激しさを持て余し
にわかの流れとなり
地中へと沈んでいく
近づく雷鳴を背中に
雨に煙った道を
小走りにゆく
裸足のサンダルが
ケタケタ、笑ってる
雨を着る
雨を切る
白いままの肌に
放たれた夏
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