母の存在/
 
蔑む。放置する。様々な方法で「虐待」ということをやってしまう「母」がいます。
 それなのに、子はいつまでも愛を求め続けるのです。大きくなって、すっかり大人になってもなお愛を求める子がいます。「母親なんて殺してやりたい」と言いながらも愛を求め続ける大人がいるのです。彼らはどうして「母」を求め続けるのか。捨ててしまえばいいのに!
 愛に飢えた子はシャンプーでにおいを消された小犬のようにさまよって、「母」という存在を探し続けました。何一つ捨てきれず、本能的に愛を探し続けるのでした。
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