こんなにも鳴らない携帯は珍しいから、冷蔵庫に入れてしまった。/カンチェルスキス
こんなにも鳴らない携帯は珍しいから、冷蔵庫に入れてしまった。お好みソースの横らへん。
携帯を持ってから気づいたのは、自分が寂しがり屋であったことだ。朝昼晩、ふとするとメールの受信をチェックする。自分でも痛ましいほどだ。センターにも何度も問い合わせする、返事はない。今までは気づかなかった。というか、気づきたくなかったんだよな。なんか。自分が寂しがり屋だなんて。高校生にもなってちん毛生えてないみたいでさ。なんか居たたまれない感じ。お願いだから早くちん毛生えてくれみたいな。そんな感情認めたくない気持ちが先走って。くそっ、寂しがり屋なんかじゃないと思ってたのに。で、もう嫌になっ
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