願い/洸崎しゅう
 
僕らが描いてきた世界が
いとも簡単に侮辱され否定されて
もしも 手段を選べぬくらい追いつめられているなら
毒が毒を制すことを信じたい
貫ける信念があるのなら
僕の手を取ってどこまでも連れてってよ
全部取っ払ったとしたら
大事なものは見つかるのかなあ

願い事をかなえるためにって
口にするすべての人に力があって
もしも 僕らの平和主義に蜂蜜が入っていても
言葉に力があると信じたい
この街はいたって平和なのに
晴れわたった空が悲しくも感じるよ
そっと足元だけを照らす
小さな炎じゃ足りないかなあ

今はただ祈ることしか出来ないとしても
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