セフィラギの木の木漏れ日の下で/箱犬
木漏れ日より君の横顔が気になったあの日
夕日より前の太陽は何故か鬱陶しくて 射光
「今夜君を迎えに行くよ」
僕の声は君へ、だけどあきらかに小さすぎた
夢なんてそこら辺に溢れていたあの頃
月がいつもより明るいねだなんて呟いてみたものの 遮光
「また明日会えると良いね」
君の声は僕へ、だけどあきらかに小さすぎた
過去を省みることに罪はありませんか
過去を隠すことは罪になりませんか
あのセフィラギの木の木漏れ日の下で
線と点の所謂二次元の記憶の中で 今
君はまだ笑顔でいるのだろうか
未来を夢見ることは心地良いですか
未来を確かめることは心地良いですか
このセフィラギの木の木漏れ日の下で
君と僕の所謂後ろ髪と真実の中で 今
僕は今笑顔でいるのだろうか
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