私を見下ろすあなた/
茜幸美
それは些細な偶然
ころびかけた拍子に
視線が合えば
見下ろすあなた
すぐにはわからないけれど
いつかはわかる気がしてた
意識の始まり
見下ろすあなた
崩れてしまえばなんでもないと
公言勇気にそっと尻込み
あなたのあの娘が泣いたとしても
この胸は走りだす
さよなら
さよなら さようなら
言えば言えたでつらいけど
あなたが私を見てるから
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