第一次発掘報告の未発表草稿/たりぽん(大理 奔)
 
崇高であろうメッセージに必要と思われるデータをインプットしていたというのに。

いったいなにが足りないのか。



研究チームのメンバーが途方に暮れるある日。一人の研究員が自作の詩をブログにアップしようとして、研究室のLAN端子からアクセスした時あやまって量子コンピューターへの回路も接続してしまった。(伊藤園の「おーいお茶」のラベルを読んでいたための不注意らしい) そして奇跡が起こったのだ。ネットにあふれる文章に、コンピューターは碑文の解析データを重ね合わせ検証を再開したのであった。

今日発表された碑文はその結果アウトプットされた内容である。なお□□□□の部分は文字が欠落して
[次のページ]
戻る   Point(8)