私の二進法が崩れていくのは/観世
 
空が凍っていくよ
いつでも包んでくれた、確かな青
黄昏は壊疽
ケーキを作っている
空と私の二進法へ生まれる子
貴方の確かな青
穿ったのは、昔から抱いていた白熊の絵
零と一で完結した円環のような
水辺へ無理やり
「従え」
私のケーキは白くなって
泣き咽びながら青を叫んでも
食らい尽くした濁り熊
貴方を知りたかったのにね
あゝ確かな形而上へ、今から間に合うかな

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