ナイトブルー/朱華
 
セブンスターの空き箱
手にとったその軽さが怖かった

何気なく置かれた箱に
中身はないの

何気なく過ごす時間に
意味はないの?

堂々巡りの思考
一人の部屋は不安の檻

君のいた場所
温もりを確かめるように
そっと手を置いて目を閉じた

少しずつ消えていく温度
少しずつ増えていく不安

セブンスターの香り
顔を上げると君がいて
手を伸ばせば触れられる

誰かを想うというのは
怖くなったり
不安になったり
きっとそういうこと

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