透過/
こしごえ
朝の空気の
光に濡れた
清々しい香気に、
私の五感はしとしとと沈み水面(みなも)をみあげる重く熟した金属の愁い。
空間をよぎる
不透明な視線は、
無知な陽炎となってさえずり虚空を燃やす。
いけませんか、。
静脈を逆流する衝動の青紫な告白。
いよいよ朝日は透けていくばかりで・・・
潤う焦燥
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