いつまでたっても分からないことについて/宮川三太郎から
えず、「制度」としての情報資本主義は置いといて、じゃ、「私」に何が起こってるのよ。そうね、スーザン・ブラックモアの著書『ミーム・マシーンとしての私』を拝借してみるわね。ま、大昔に流行ったドーキンスの『利己的遺伝子』がベースなんだけど、それにしても、ミームって懐かしいわね。で、ブラックモアは、こう言うの、あなたは一人じゃないのよ、あなたは複数いるの、って。何のことかわかるわよね、もちろん、ここでの「あなた」は、「あなた」を単なる乗物としてしか思ってない、その「あなた」に複数の「あたし」が出入りしてしまう、「ミーム・マシーンとしての私」の完成ね。おっと、時間がなくなったので、続きはあとでね。あ、続きの前に、あれがわかったとか、これがわからないとかって、正しい反応だと思うわよ。だって、わかったりわからなくったりするのが、人間だもん。わからなかったことがわかるようになったり、わかってたことがわからなくなったりする。あたしの場合は、後者が多いわよ。わかってたことがわからなくなったりするの、毎日ね。
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