色彩のカラダ/光冨郁也
 
わたしのカラダ。
植物のツタのようにほそくねじれて、
せかいの天蓋にむけて、
のびていきます。

くるぶしまでのひたる水。
は さざなみのように、
わたしをすくめ。

日のひかりいっぱいにあびて。
風 にふかれて葉がゆれる、
色彩のカラダ。

ゆれる紅の花を咲かせます。
おおきく手をそらいっぱいひろげて。
色彩のカラダ、
せかいの天蓋をこじあけます。

戻る   Point(7)