「モハヤ・・・」/
広川 孝治
あれから何年たっただろう
冬が終わり春が来る
ちょうど変わり目の頃になると
必ず想い出すのです
喪ったあなたとのことを
共に食べたドーナッツの味
あの時流れてたカレン・カーペンターの歌声
頷いてくれたあなたの面影
くしゃくしゃと頭をかき回す
あなたの手の感触
空港での別れ際にあなたの頬に光る筋
モハヤ、カエルコトハナイ
あなたのかけた魔法の中から
いまだに抜け出せずにいます
モハヤ、・・・
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