空から降る涙/
電子ノ猫人
天が落とした一粒の涙
それは余りにも小さく、そして儚いもの
手を握れば崩れ去ってしまう儚いもの
嗚呼、人にはこの悲しみが届かないのか
大きな悲しみが降らなければ、人には届かないのか…
天が落とした一粒の涙
大粒の涙
それは手の上に落ちては流れ、溢れていく
止め処なく ただ止め処なく
すべてのものを流し 葬り去るまで
その悲しみが、全てに染み渡るまで…
戻る
編
削
Point
(0)