グレート・ノベンバー/
長谷伸太
うにかたくモソモソになっていました。太郎君が行くと、首を重そうに動かしてあいさつしました。その後はただ、幸せそうにしていました。
その次の日、太郎君はノベンバーに会いに行きませんでした。そのまた次の日に行ってみると、ノベンバーは何事もないように楽しそうに座っていました。なんとなくしゃくに障ったので、太郎君はしばらくノベンバーに会いに行くのをやめました。霜のはった日も、風の日も雨の日も、会いに行きませんでした。
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