グレート・ノベンバー/長谷伸太
ンバーはこの調子なので、太郎君はあきらめて、ノベンバーを怪獣じゃなくて仲間にしてあげることにしました。敵がいないと戦えないのでこの遊びはおしまいです。
暗くなって一緒に帰ると、いつもの道がちがう道になっていました。いつのまにか12月になっていたからです。たくさんの家がクリスマスイルミネーションを飾っていました。
「ホーオオオオオ!光っている」
「もうすぐ、クリスマスだ!」
「ク リスマ ス?」
いつもノベンバーの先生をしている太郎君もさすがにあきれてしまいました。クリスマスを知らないなんて、ありえないでしょう。
「クリスマスも知らないのかよー。ケーキ食って、プレゼントをもらう
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