貴女のこと/クローバー
 
きなくなり
居ずらくなって、出て行ってしまったのだろう
そんなこと気にする必要なかったのに

ハエのたかるそれを
排水溝から引きずり出して
タオルに包むと
うちまで連れ帰り
庭に埋めた

子供は、保健所に連れて行った
「親になる人が現れるといいな?」
保護もなく、目の開かない子が
生きられるのはそこしか知らなかった

母親の乳房を求める歯の生えぬ口が
指を食んだ感触が今も残っている







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(今のボクは、何を書いていいのか、わからないから
 とりあえず、嫌いだとか、好きだとか、それを考えるのも億劫だから
 と言って、何か書かないでいることもできそうにないので
 置いておきます、ごめんなさい、ただ、子猫が幸せになるように願っています)





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