五月の彙報/本木はじめ
 
ぎゆく海のさざ波の跡






遠点放射




OPENと書かれた扉ひらいてもすべてのゆめは醒めないでしょう


この街にいつか終わりが来ることを思う少年だろうか彼は


老いてなほきみは美しかろう春ひづんだ廊下の奥の花束


きみを融解するよ今晩は道がどこまでもつづくね


頭が大根になるよきみの美しさに忙しさがほろびる


%的だね、雲が海みたいにきらめいてあしたから少し笑うことにするよ






ゆび使い座




、包帯を巻いてあなたは「雷に鳴りたかった」と言い続けてる


拠りかかる金魚紫陽花薔薇孔
[次のページ]
戻る   Point(8)