グレート・ノベンバー /長谷伸太
所ですよー・・・・・・」
太郎君は納得しました。
「そっかあ。おまえ、宇宙から来たの。宇宙人かあ。」
「うちゅー?」
ノベンバーは、いつもなんとなく口を笑わせています。少し首をかしげました。太郎君は一生けんめい説明します。
「だから、ずぅっと上の、向こうのことだよ。空の上の月とか、太陽とか、星とかがあ
るんだろう。」
「ホシ、ホシ、ホシはどこにでもあるでしょー。ここもホシである」
「ちがうよ、おー、馬鹿。地球の上から来たのかって。」
「ホッホッホ、私は、このホシの外から来たデースよ」
これを聞いて、太郎君は勝ち誇ったように言いました。
「ああ、やっぱり宇宙人だ。
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