グレート・ノベンバー /長谷伸太
 
暮らしました。珍しい動物と言うのは人に見つかるとよくないめにあうものです。太郎君は本をよく読んでいたのでその事を良く知っていました。

ノベンバーは最初、言葉を喋りませんでした。ヒョーとか、変な声を出すだけでした。でも、ぼくらには犬や猫の鳴き方や顔で何が言いたいのかが分かるように、なんとなく言いたいことがわかるので、別に困ることはありませんでした。ノベンバーの「アヒョーウ」なんて声を聞いては、食べ物をあげたり、ホッカイロをあげたりするのです。またノベンバーにも太郎くんの言うことが分かっているようで、よく言うことを聞きました。
「お前は、どっからきたんだろうなあ?」
出会って二日目、太郎君は
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