おまえの憂鬱なんて鼻歌まじりで笑い飛ばしてやるから/
大覚アキラ
五月には
銃弾が似合うから
歩いているだけで
背筋が冷たくなる
道端に乗り捨てられて
錆び付いた自転車の
破れたサドルに
こびりついた血
青空が
急に
暗くなった
ブレーカーが
落ちたみたいに
一瞬で
死にたくなる
そんなの
馬鹿げてる
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