言語の自殺/奥津 強
 
来事はあった。生ぬるくない、世間に私刑にあい、
顔中に「愚か」と、傷で掻きこまれるような、出来事だ。

それを引きずっていたのが、最大の原因だったのだろう。

今、私はアートの中心部へとむかう。
谷沢忠彦氏は言う。彼や加藤雄大氏と知り合えた事は、又、あまおさんなど、多くのアートに
関わる者達と知り合えた、それらは、音階の外れた旋律が、電車に飛び行くスピードで、
私に言う。

いや! 違う。言うのだ! 私は旋律の言語を殺害しに、全ての言語の私刑にあうため

早朝、あの飛び降りようとした橋の前、私は誓った。以前は見向きもしなかった煙草が、
私を嘲笑していたが、それすらも彼にと
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