世界の終わりに思うこと/りぃ
この星が消えて
私も消えて
それで
残るものなんて無かった
残せるものも無かった
これから先も無い
未来も見えない
希望も持てない
それでも
産まれてくる
未来とか希望とか
小さな体につめこんで
産まれてくる
君だけには
何かを残してあげたくて
例えばそれはあたり一面の緑とか
廃墟と化したビル街に咲く一厘の花とか
何時の間にか道路の亀裂から涌き出た
湧き水とか
そういうものに
触れられるように
触れて
そして
忘れてください
人の犯した
数の罪
振り降りた罰のような天災
全ては君の生まれた日に終わり
はじまるだけのことだから
よく考えてください
誰もそのことに気づかない
この星に産まれる意味。
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