日曜日には坊主頭がお勧めです/カンチェルスキス
だろという程度の認識なのだ。舞踏会場に来ても、頭の中はいつオムライスが食べれるかでいっぱいだ。早く出てこねえかな、オムライス。ぶつぶつ呟いてる。畜生!オムライス食いてぇ早く出てきやがれ、オムライス!彼は仮面舞踏会場のことをオムライスが食える場所として認識していた。森の中のオムライス会場。彼にとってはアウェイの場所だが、気分的にはホームだった。好物のオムライスが食える場所だと思い込んでたから。そしてまもなく、ここがノンオムライス会場だということを彼は知ることになる。そこはマイコテが必須の広島風お好み焼き仮面舞踏会場だったのだ。
彼はキャベツが大嫌いだった。ちなみに、なんか自分が虫になったような気
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